本格焼酎ルネッサンス

最近、仕事で関わることがある関係で、焼酎にはまっております。
焼酎といえば、昨今の焼酎ブームでプレミア化していて、定価の十倍以上で取引されることも稀ではなく、その代表格とも言える3M(森伊蔵、魔王、村尾)は元より、その他美味しいとされる様々な焼酎が品薄になり、ブローカーの餌食となってプレミア価格となってしまっている状態。
ようやくブームが落ち着いてきたとはいえ、まだまだ正常な状態は程遠いと言えるのではないだろうか。
まぁ、ヤフオクなんかでプレミア価格でならすぐに手に入るものの、そうして手に入れるのはどうにも本質と違う気がしてそこまではしないのだけれど、それでも色々なところで行われる抽選販売には応募しまくって、少しでも可能性があれば定価での購入を目指し勤しむ毎日。
ちなみに、初めて手に入れた有名焼酎は元祖・プレミア焼酎の「伊佐美」。鹿児島の酒店で定価で購入したのだけれど、伊佐美が到着する日は家でドキドキしながら待っていて、到着後にお湯割りにして口にするときもまたドキドキ。
果たして、その伊佐美お湯割りの味は、元祖プレミアの名にふさわしいもので、今まで飲んできた芋焼酎(それほど飲んでいないのだけれど)の中では別格の美味しさだった。
そうこうしているうちに完全にはまり、夜な夜なネットの焼酎紹介サイトやブログで情報を漁っては、美味しい焼酎に関する情報や豆知識を蓄積し、舌が肥えるよりも先に頭でっかちになってしまった。
これは正直に言って、自分自身の性格というか、凝り性という面を現しているように自分でも思う。
そんな中、舌を肥やす絶好の機会と言える本格焼酎が試飲できるイベントが都内で行われ、そのイベントに焼酎好きの上司と共に参加してきた。
実は、焼酎のファンサイトなどを巡るようになってから知ったのだけれど、うちから歩いて15分くらいのところに、有名焼酎を扱っている店として都内では超有名な通称「上高田」という酒店があることが判明し、通ってみようとサイトを見たりしている中で、その店舗が企画している今回のイベントを知ったのであった。
当日、13時から駒場エミナースで開催されたそのイベントは、遠く九州から30近い蔵元が参加され、それぞれのブースで自前の焼酎を振舞っていた。
こういう時だからこそ味わえる焼酎を優先で飲まねば!ということで、最初から飛ばしてブースを回る。
回りも焼酎マニアはもとより飲食関係者や報道関係者など200人くらいが思い思いのブースへ赴き蔵元さんと焼酎談義に花を咲かせている。
そんな中我々は、麦焼酎の二代巨頭といわれる百年の孤独と兼八(&兼八原酒)を味わい、芋の名品なかむらを飲み、球磨焼酎(米焼酎)の寿福酒造さんでは球磨焼酎唯一の女性杜氏さん(会場では杜氏さんとは知らず、売り子のおばさんかと思ってました、失礼)から直接米焼酎「武者返し」を直燗でいただいたり、他にもたらふく飲んで至福の時を過ごすことができた。
よく見ると参加者はみんな幸せそう。そういう場に居合わせることができただけでも、来て良かったなあと思った次第。
というわけで、以下は備忘録も兼ねた当日飲んだ銘柄一覧
【芋焼酎】
・宝山綾紫
・宝山白豊
・富乃宝山
・池の鶴
・やきいも黒瀬
・うすにごり
・ひとり歩き
・佐藤黒
・黒白波
・宵の灯
・枕崎
・不二才
・なかむら
・熟柿
・黄色い椿
・なかまた
・養老伝説
・ばらの贈りもの
・かめつぼ仕込み
・帥
【麦焼酎】
・百年の孤独
・兼八
・兼八原酒
・ちんぐ
・寿福絹子
・黒さそり
【米焼酎】
・武者返し
・豊永蔵
【その他】
・春雨ラメ30度(泡盛)
・龍宮(黒糖焼酎)
・朝日(黒糖焼酎)
・陽出る國の銘酒(黒糖焼酎)
・角玉梅酒
・刀梅酒
こうやって一覧にすると、当日どれだけ飲んだんだ!と突っ込みたくなるけれど、もちろん各銘柄を居酒屋で飲むようにしっかり飲んだのではなく、入場時に配られたお猪口で少量を飲む比べる形で楽しんだ。けれど帰るときにはだいぶ酔っ払っていたことは確か。
とりあえず色んな銘柄を飲むことが出来て思ったのは、「飲んだ酒は全部うまい!」というのが一つ。まぁ今回参加の蔵元選定の段階で企画者のフィルターを通っているわけで、そのフィルターが確かだったということなのだと思うけれど。
そんでもって、巷で有名の銘柄、得てしてプレミア焼酎だったりと言われている銘柄は、やはり格段に旨い。本当に旨い。とは言えやっぱりプレミア価格で買うのは違うと思う。
プレミア焼酎を自宅で楽しむ際には、その銘柄が持つ最上の美味しさに、定価でゲットできたというコレクター的な喜びと満足感が合わさり、至福で格別の時間になるのだなぁと思ったのであった。
というわけで、今後も焼酎探しの旅は続いていくでしょう!